涙の量が少なくなり目の表面が乾いてしまうことでさまざまな症状をもたらすのがドライアイです。最近では新たな治療法が登場しており症状の程度に応じて最適な医療を選ぶことが大切です。ムコスタ点眼液やジクアス点眼液など新しいドライアイの治療薬ができました。涙は目の表面をおおってバリヤー機能を果たしています。油とムチンと水でできています。たりないと目が乾き疲れ見えにくくごろごろして涙がでたり光がまぶしく目ヤニ充血などの症状が出ます。ためして合点で紹介されました。(ネバネバ出してドライアイを解消!
実は、わたしたちの目の表面には、
“ある大切なもの”があり、
そのおかげで、涙をなめらかにくっつけられるようになっています。
その“大切なもの”とは…
オクラやだ液、納豆などにも含まれている
ネバネバした成分、「ムチン」。
この「ムチン」を、わたしたちの目は
みずから作り出すことができるんです。
ところが、何らかの要因で
「ムチン」の量が減ってしまうと…
目の表面の涙がデコボコになってしまう、
というわけなんです。
では、目の表面の
「ムチン」の量を増やし、デコボコを治すには、
どうしたらいいのでしょうか?
実は、最近、
「ムチン」の分泌を促すことで
ドライアイを治す新しい目薬ができました。
この目薬を医師から処方されたAさんは、平均
0.4まで低下していた実用視力を
1.0のまま、維持できるようになったんです。
※「ムチン」の分泌を促す新しい目薬は、
眼科医がドライアイと診断した時に処方される
処方薬であり、市販はされていません。
“ドライアイもどき”を簡単チェック!
ここからは、ドライアイとそっくりな症状が現れる
全く別の病気についてです。
その病気の名は「眼瞼(がんけん)けいれん」。
目が乾く・疲れる・痛い…
発症初期は、ドライアイとよく似た症状ですが
病気が進行すると…
異常なまぶしさを感じたり、
突然まぶたが開きにくくなったりするなどの
症状が現れ、
日常生活に大きな支障をきたすように。
原因は、まばたきをつかさどる脳の神経回路の
異常と考えられており、
筋肉を緩める「ボツリヌス注射」で、
7~8割の患者の症状が軽減すると
報告されています。
ドライアイなど、他の病気と見分けるには…
10秒程度できるだけ速くまばたきし、
次のような症状が現れるかどうかチェックします。
●まぶたがけいれんする
●まぶただけでなく口まで一緒に動いてしまう
こうした症状が現れれば、「眼瞼けいれん」の疑いがあります。
「眼瞼けいれん」が疑われる場合は…
神経眼科、あるいは、一般の眼科で
詳しく診察してもらうことをおすすめします。
今回のお役立ち情報
ドライアイってどんな病気?目の表面をおおう涙が、正常に広がらなくなっておきる病気です。
原因は、涙の分泌量の減少や涙の蒸発量の増加、そして目の表面に涙をなめらかにくっつける「ムチン」の分泌不足と考えられています。
症状としては…
「目が乾く」「目が疲れる」「目がゴロゴロ/ショボショボする」といった目の不快感とともに、近年、とくに「夕方になると目がかすむ」「視力はいいのになんとなく見づらい」など、
見え方への影響が注目されています。
ドライアイの新しい治療薬について教えて!ドライアイの新しい治療薬として、「ジクアホソル」と「レバミピド」という2種類の目薬を紹介しました。どちらも、目の表面で水を保持する「ムチン」の分泌を促す効果がありますが、眼科医がドライアイと診断したときに処方される処方薬であり、市販はされていません。
「ジクアホソル」は、2010年に認可された目薬で、通常1日6回点眼し、1か月以上継続して使用します。価格は、保険が適用され、3割負担の場合、ひと月あたり500円から600円程度です。
また「レバミピド」は、今年認可された添加剤が入っていない使い切りタイプの目薬で、通常1日4回使用します。価格は、保険が適用され、3割負担の場合、ひと月あたり1000円弱です。
なお、「ジクアホソル」「レバミピド」のいずれも、目がしみる、かゆい、目やにが増えるなどの副作用が現れる場合もあります。詳しくは、眼科医にご相談ください。
ドライアイと間違えやすい「眼瞼(がんけん)けいれん」番組で“ドライアイもどき”と紹介していた病気は、正式には「眼瞼(がんけん)けいれん」といいます。
発症初期のころは、「目が疲れる・乾く・痛い」など、ドライアイとよく似た症状が現れますが、病気が進行すると、異常なまぶしさを感じたり、突然まぶたが開きにくくなったりするなど、日常生活に大きな支障をきたすような症状が現れるのが特徴です。原因は、まばたきをつかさどる脳の神経回路の異常にあると考えられています。国内の患者数は、数十万人と推定されています。
「眼瞼(がんけん)けいれん」の見分け方は、10秒程度できるだけ速くまばたきをしてみます。そのとき、まぶたがけいれんしたりあるいは、まぶただけでなく口の周りの筋肉まで一緒に動いてしまったりする場合、眼瞼けいれんの疑いがあります。なお、回数は眼瞼けいれんであるかどうかには関わりがありません。)
ムコスタ点眼液は防腐剤フリーで抗炎症作用がありドライアイの患者様のQOLを上昇させます。痛みが強いとか目が明けていられないとかムチンが減少することによりドライアイがひどくなっている方に粘膜力をアップして瞬きが減ったり症状が改善します。アレルギー性結膜炎とドライアイはお互いにリスクファクターとなります。マイボーム腺機能不全による油層の減少も合併する頻度も高く温罨法なども効くことがあります。ジグアス点眼液は涙を増加し涙液の質を改善します。傷を治す作用のあるヒアルロン酸ナトリウム点眼液と併用して効果が上がります。
涙腺から分泌される涙の量が少ないのに涙点からどんどん涙が排出されると、涙の量が不足し、目の表面が乾いてきます。
そこで、涙の出口(涙点)に栓(プラグ)をすることで十分な涙が目に溜まるようにするのが涙点プラグ治療の考え方です。
涙点コラーゲンプラグを用いたドライアイの治療では涙点からの涙の排出量を調節するのにコラーゲンを用います。